「どうして俺が小松さんのピンチに気づけたかわかる?」
「偶然でしょ?」
そう言ったら相馬君はうんざりした顔をした。
「んなわけないじゃん。小松さんのことばっか見てたからだよ」
いつもふざけてるのに、急に真面目な顔になるからなんて答えたらいいかわからなくなった。
「まぁ結果オーライか。こうやって二人きりになれたし、あと俺のかっこいい顔をこんなにした責任は取ってもらうからね」
「それは悪いなって思ってるよ」
思ってるけど近いのよ!
それを伝えたくて彼の手から逃れようと体をひねったりのけぞってみたり。
「お詫びしてよ。放課後デートで許す」
「……デート?」
なんでそれがお詫びになるのかわからないまま、放課後を迎えてしまった。



