極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛



顔を背けていた私をぐいっと引っ張ってソファに座らせると、さっきの毛布を被せてくれた。




「ほら、もう何も見えないから大丈夫」



その言葉も言い方も、小さい時に私の手を引いてお化け屋敷の出口の方へ走ってくれたナツ君と同じだった。




「ナツ君ごめん。こんなマネージャー頼りないよね……」




あの頃のナツ君が懐かしくて、今のナツ君には申し訳なくて……だけどやっぱり恋しくてどうしようもなくなって、毛布をぎゅっとした。



「だからさ、ナツ君て呼ぶのもう禁止。いつになったら那月って呼ぶんだよ」



呆れたのか、深いため息までつかせてしまった。



「それにやっぱキスは観るもんじゃないって俺も思う」



「そうだよね。本人と観るなんて心臓強くないと無理だよ」



「紗知ってほんとガキな。そういうとこもかわいいんだけど」 



優しい目で見つめられ、髪にナツ君の指がそっと触れた。