極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛



「観ないんだ? ファンはSNSで感想くれたよ。泣いたって子もいたけど」



その言葉がぐさっと刺さった。
だったら正直に打ち明けるしか、もう方法がない。



「実は今、こういうシーンに慣れる練習中なの。だって今までアニメしか観てこなかったし、私の場合本人が隣にいるんだもん。やっぱ気まずいし、だから明日から頑張ろうかなって……」



「別に頑張んなくていいよ。ただ、これから現場で見ることになるから慣れてた方がいいってだけ」



この前の麻凛ちゃんとのキスシーンならもう見た。まだこれからあることも知ってる。
プライベートでもそういうことしてる関係だってことまで知ってるんだから……なんて言えない。



しかもドラマの方も女優さんとキス寸前で、反射的に顔を背けてしまった。こんなの失礼なのに。



「やっぱやめよう」



だけどナツ君は静かにそう言うとテレビを消した。