「京架〜、あの先生めっちゃ怖かったね、」
「いつ何してるかわかるようになる、とかもうストーカーかって!!」
「ほんとそれよ〜!何言ってんの!?って思ったもん!!」




あのわけわかんない台詞で締められたホームルームのおかげで、担任への不信感がはっきりと芽生えたのは間違いない。




今はもう掃除時間。




後ろに貼られた、先ほどの担任お手製の掃除班当番表を見るため新クラスメートたちがわらわらと群がる。




「み、、見えない」
「あれ?京架、目悪いんだっけ」
「そうだよ。中3のときにメガネ買ったじゃん」
「そう言えばそうだ〜!いやあ、実はうちもなんですなあ」



まさかの事実に驚愕。



「え、守山めっちゃ目良かったじゃん」
「そうなのよ〜。でも高校入ってからなんか視力落ちてきて〜」
「まじか。役に立たんな」
「い〜〜!!ひどい〜〜!!」
「うるさいうるさい。あ、たぶん3班だ私ら」




各自確認し終わって群れが散っていったため、なんとか当番表を見ることができた。



「どこで〜?」
「西階段側ロッカールームだって」
「OK!じゃ、張り切って掃除しましょ〜!」
「まじ?サボりたいんだけど、」



私と守山は出席番号が前後だから、出席番号順に3つに分けられた掃除班ではもちろんのこと同じ班。




相変わらずテンションは高いけど、守山と一緒で本当に良かった。

退屈な掃除時間も楽しくなりそうだなって思った。