―もっと、刺激的な恋を。―

思い出にできるのかな。 思い出に できるかできないかじゃなくて、 本当は 思い出にしたくないんだ、 って、 わかってるのに。

2月のあの日 3月のあの日 きっと世界中で、 いろんな人が何かを期待している14日。 不安も切なさもあるけれど、 今しかない青春だから なけなしの勇気を振り絞ってみれば 素敵なことが起きるかも。 「俺らって、やっぱいい感じな？」 （by 高井友也『義理チョコ革命！』） 「ねえ、くれないの？」 （by 山石律樹『嘘つきバレンタイン』） 「恥ずかしーこと言うからだよ」 （by 永戸東『奇跡の逆チョコ』） 「ヤなことあったら、少し逃げてみればいいよ」 （by 伊吹咲駆『電車のきみと、 知らない駅でのホワイトデー』） バレンタインデーとホワイトデーの短編4本です。

人生最大の不覚だと思った。 まさか私がこんな気持ちを抱く日が来るなんて 少しも思ってなかったから。 それでも、 想いを自覚したあの日から その一言一言に愛しさを感じたあのときから その横顔を見ていたいと願い始めた瞬間から 叶わないなんてわかってた 似合わないことも知ってた いつか終わらせなきゃいけない気持ちだって わかってても 止められなくて。 ただ ただ 傍にいたかった。 振り向いてくれなくたって良かった。 貴方の世界に少しでも映れたら それだけ願って追いかけてたあの一年間、 私は 貴方に 恋してた。