「ごめん白石さん、やっぱ質問変えようかな」
「…え…?」
「そんな繕った表情をさせてまで聞きたいことじゃないからさ。楽しい話題にしようぜ」
そう言って彼は笑った。
絢爛に輝く髪色に負けないほど、眩しく、綺麗に。
「高見くん、どうして分かるの…?」
「…、」
「わたしそんなに顔に出てるかな…?」
声が震えたのは、困惑とともに少しばかり怖さもあったからか。
…わたしが伊織にさえ言ってこなかった
心の真っ黒な部分を、手に取るように理解されている気がして。
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