それから約一週間、自宅療養をして

――…父からは除け者として扱われ続けた。


無論、希帆には穏やかで優しい父親で

わたしと二人きりになれば凍てついたように無表情となって。


未熟者、どうしようもない出来損ない、

――…白石家の恥。


今までならひとり泣き明かして耐えていた夜も

希帆が傍についてくれて、ふたりで分かち合う夜へと変わっていたから、言われることは怖くなかった。



――…ゆっくりと流れる時間の中で、考えていたのは学校のこと。

ひなや碓氷くんに早く会ってお礼が言いたい。高見くんにもお礼を言って、…改めて気持ちには答えられないと、言わなければ。



そして伊織にも、逃げずに感謝を伝えたい――…。