「……あ、の…」

「っ、安静にしていてね。ご家族の方はあと一時間くらいでここに着くそうよ。野木先生が連絡をとってくれてるわ」

「……、」

「ここは中央病院。白石さんが倒れて今は二時間くらい経ったかしらね」



服部先生が子供をあやすかのように

わたしの手を優しく撫でる。


優しくてあたたかいその手は、冷え切っていたわたしの手を包んでくれるようで。



「過呼吸、脱水、軽度の栄養失調」

「っ…!」

「よく学校来てたわね、…職員室で見かけた時から気にはなっていたんだけど…声かけておくべきだった」