――…夢を見た。 「紗和、俺がついてるから。一生一緒に居るって、約束したろ?」 伊織が傍にいて 温かくて優しい表情で、包み込んでくれる。 幸せな幸せな夢を見た。 「伊織、大好き」 「…それだけ?」 「…え…?」 「俺は愛してるんだけどな」 「ふふっ」 「紗和からも聞きたいんだけどなー?」 陽だまりの中、ふたりで一緒に居て。 「愛してるよ、伊織」 やさしくて、愛しい、夢を見たんだ――…。