選んだ道をひたすら走りながら、周りを見
渡していた。
山の中で、今にも動物が出てきそうで怖
い。走り続けた先に、いつどんな景色が見
えてくるのか分からない。
(紗矢さんや美樹子さんも、こういう場所で
誘拐されたのかなぁ。)
紗矢さんはどうして、暗い道を行けと言っ
たのだろう。
お父さんとお母さんは今何をしているだろ
うか。
気になる事にそそられながらも、懸命に走
った。
わずかな光は、星の光。
ここはだいぶの田舎だから、星が良く見え
た。
紗矢さんは、私の事を「守る」と言ってく
れた。
紗矢さんも、あの星と同じように、自分の
行く先を照らしてくれているのだろうかー
ーー。

