隠された日記

「あっ!」

気付くとゆゆは、バスの目の前に立ってい

た。そのバスは、たちまち音をたててどこ

かに消えていく。

ゆゆは回りを見渡す。真っ暗で、どうやら

ゆゆの家よりさらに山奥の道らしかった。

「右に行って、曲がり角があったら暗い方

の道を歩く」と、そう紗矢さんは言ってい

た。

ゆゆは右に進み始めた。道を歩きながら、

さっきまでの事を考えた。

どうして、自分はあの人の事を「紗矢さ

ん」と呼んだのだろう。

何故か、いつの間にかそう信じていた。

そうすると、幽霊だったのか、、

確かに、「このバスは現実にはない」と

か、「現実ではあり得ないスピードで走っ

てる」と言っていた。ゆゆは、紗矢さんの

力に誘われて別の次元にいたのかも。だか

ら、現実に帰ったら時が逆戻りしている、

みたいな。

それと、最後に紗矢さんが言った「今まで

も、ずっと守ってきた」というのは、どう

いう事だろう。

実は、今までも知らない部分で、私は紗矢

さんと関わっていたのだろうか、、、、