私は、もうずっと、世間から切り離されて

生きてきた。普通の女の子の様に、音楽に

はまる事もなく、誰かに恋する事もなく、

何か夢中になれる事もなく。



私が生きてきた上で学んだ事があるとすれ

ば、世間には「光」と「影」がある。そし

て、たいていの人はいつも「光」の部分に

いる。

でも、私は違う。

世間の誰からも気にされず、見えない存

在。私のような「影」に生きる者は、他に

同じ「影」の部分にいる者がいても、互い

に知り合う事さえ出来ないであろう。

暗闇が暗ければ暗いほど、光は、目立って

輝く。


ーー私にとって、「生き続ける」事とは、     
   「絶望し続ける」事だった。ーーーー