隠された日記

左手をそっと、木の棚と敷き布団の間に入

れる。ベッドは大きすぎて、すぐにはつか

めないが、理解がいくまでもがいてみよ

う。

真ん中、枕元の下あたり、手前右、、

「あっ。」

右前の奥に、それはあった。

長い時間を思わせる、ちよっぴりざらざら

した紙の感触。もしかしたら、自分は人の

命がかかっている物を手にしている。そん

な感じがした。

(よし!)

一気に引き出す。手には、埃がかかった、

折れ目とひびがたくさんある紙の束があ

る。少々黄ばんでもいる。