キミはこれを読みながら、どうしてこんな目に遭ったのか、頭を悩ませていることだろうと思う。


それもそのはずだ。キミが僕の家に、「ネットで知り合った友達の家に急遽お泊まりすることになって」と言って、荷物を取りに来て、僕に別れを告げて出て行ってから今の今まで、復讐の理由については伏せてきたのだから。


知らないうちにキミはとても苦労したことだろうと思う。僕からするとざまあみろってところで、しかし、ふと気づいたのだ。


これを言わないままにしておくと、キミはただ運が悪かったと思うんじゃないだろうかと。


それよりは、ちゃんとした形で、あれは偶然でも運でもなく、必然で運命だったんだよって知らせる必要があったんじゃないか、と。


だからこれから話そうと思う。


キミが僕にした、いや僕たちにした身勝手で、残忍で、最悪な出来事を。


それに少しだけ劣る、僕の復讐の内容を添えて。