光里はすっかり慣れてしまったようで、
周りを盛り立ててくれている。



『日向…お前、挙動不審だよな』

『いや…ごめんな。大丈夫だよ』

『どうかした?気になる奴でもいるのか?』



同じ班にいた拓也こと花嶋拓也が俺を見て笑う。



『いや…まぁ。十和田…可愛くない?』

『お前……恋した? 
俺も可愛いなって思ってた…』





拓也もかよ…

そう、
光里は入学早々から人気が半端なかった。



拓也とはそのあとからも、
仲良くなって光里のことを話す機会が増えていたな…。



2年生になる頃には…アイドル並みにファンクラブみたいなものが出来てしまったのは本当の話…。


先輩や後輩からも人気はあり、
凄まじさを感じたことは忘れていない。