『うん。俺もだよ。諦めないよ。
反対されても光里といっしょにいる。
ずっと好きだったし。
だから…いっしょに生きよう』



きちんとした気持ちを持って、
先のこともふたりは話し合いを続けてきた結果…



トントントン……



『誠実っ…入るよー』



部屋には父親が入ってきて、
こう言う




『挙式とか挙げるのか?考えはあるのか?』

『挙式はもちろん挙げるっ。ずっと前にふたりで言っていたし…だよな光里』

『出来るなら……挙げたいです』



子どもが産まれてからでもいい…

彼女の身体が安定してからでもいい……


そう訴えていたところ…



『安定期に入ってからにしようか?』


親父たちは話し合いを続けてくれたおかげで、
これから日取りを決めたりしようと話が出ている。


ふたりは、
願ってもいなかった…



こんな日が来る事を__…。


思っていたより早く来てしまったこと…

実を結ぼう__……


あの日あの時、言っていた彼女へのプレゼント。



ふたりは不安ながら、
それでもこんな風に見える幸せに喜びを隠せなかった。