笑っていた彼女が両手で顔を覆って、
泣いてしまった…



『光里…ごめん。泣かせた…』



大成功‼︎


と思いきや…?



『大丈夫……。まさかの展開にびっくりしたの…。嬉しいから…嬉しい…』

『光里。苦しんだんだ。これからは俺がマジで守る…』



頷くんだけど…
泣いてしまった彼女の隣に座って身体を抱きしめるしかない。



『ありがとう』


その帰り道、
ふたりは法要のあとに行った海に向かった…。

高校3年の夏に行ったこともふたりは忘れられる話ではない。



光里は夜の海に足を向かわせると、
プロポーズリングを海にかざして見つめて笑っていた…。





『光里…。必ず守り抜くから…ついて来い…』