以前よりも強くて深い愛を築いてきたつもり…の俺。



以前は何かと忙しくしていた結果、親友だった阿佐が光里に惹かれて別れてしまった経緯がある。



傷ついたのだけは本当に残っているからか、
忘れられるわけのないもの。



想いや思い出がたくさんある中で、
俺は今日…告げる





『大人になったな…。
結婚しよう』


 
はじめは目を丸くした彼女は、
次第に優しい笑みを浮かべると…いつもの笑顔になる


『大人になったんだね。
ありがとう。
よろしくお願いします』


そう言ってもらえて嬉しい…

俺は勝手に購入した指輪を差し出す。



『光里…。
結婚して欲しい…』

『えっ…。そんなぁ…。いつの間に?』

『この間の休みに…』