阿佐が星になって1年が経つこともあって、1回忌があって同級生たちの集まりがあった時の帰り道……




いつもの仲良しメンバーたちだけで阿佐くんのお墓参りへと訪れた。




『もう1年かよ…。阿佐に会いたいな』

『だよね。やっぱり忘れられる人間じゃないね…』



望奈ちゃんはぴったりと悠樹に寄り添って…そう、ふたりはもう夫婦なんだよな…


みんな、阿佐くんとの思い出は思ったより深くて強い。



俺自身は、このふたりに背中を押されて阿佐の眠る墓前の前で手を合わせている


【お前の願っていたこと分かったよ。
今は光里と戻してあの頃より幸せにしているつもりだ。
光里と結婚するから…見守ってください】



阿佐と光里との三角関係では人生で一番悩んだ末に、今は結婚することを願っていたアイツの言葉を思い出してしまった。


『幸せにしてあげてくれよ』


自身が果たせないからってつらかったと思う…

アイツの分も俺が……


俺は決めていた…。



そう。


その帰り道…



『帰るぞ』

『帰ろう？』


悠樹や望奈に言われたけど…


『俺ら用事あるから…ごめん。』