優しくしてくれる誠実をずっと意識してきたのは間違いなかった。



17歳の時から知る、
一番良く知った相手は誠実だったような気がする。




もう一度、
誠実の気持ちを思うと離れたくはない…そう思うのは本心。


でも…阿佐くんはこの手紙を本当に願っているんだろうか。



居なくなって、
手紙が置かれた状態であるのを知り、私はまだ呑み込めなかった。



誠実と阿佐くんのふたりから愛されて、
複雑だったのは本心だった。


でも、元カレをフった私は後悔してしまった。



今、この状況から再び元に戻って……大丈夫?

でも、誠実の人柄をよく知るからこそできる信頼なんだよね…。


いっぱい考えた結果、
考え抜いた結果、
私は決めた……