失望に追い込まれそうな…
嫉妬してしまうような…

関係だけは複雑でも、
壊したくはなかった…。



光里を奪われてしまわぬように、大切にして行きたい。

後悔先に立たずってヤツは俺の気持ちそのものだ。





阿佐は完全に光里に惚れてしまっているんだなぁってのは分かるくらい。



でも…負けたくはないんだよね。




しかしだった…




2月になってから急展開した3人の関係…




望んでいた方向と違う方向へと、進む光。



アパートにいたところに、
光里が話をしてくる






『ごめん…誠実。
私よりもっと愛してくれる相手はいるよ…』

『どういうことだよ?』

『気持ちが……初めて揺らいだ。
阿佐くん…と…ずっといて……好きになりかけて…しまった…』

『俺、どうしたらいい?
俺…まだ好きだ。
これからのこともまだ…考えてる』

『誠実の気持ち…うれしい。でも……阿佐くんに惹かれてしまった自分がいた』