しばらくは同級生たちと再会を喜んだけど

『誠実くん…』



唯香ちゃんだ……



『唯香ちゃん…』

『誠実くん。まだ光里に対して冷めてないの…?』


こんな場面でさえも、
ふつうに声をかけてまで来る…



そう思っていたところに光里が入ってくるのを…
何故か嫌だと本当にやめてほしいとまで思っていた…



『誠実くん、自分の意思で動いてね。後悔先に立たずだよー』



周りの友達にもそう言われて、
背中を押される。



光里がいないうちに…


俺は唯香を誘い、
会場の外へと出る…



『もうやめてくれ…。
付き合えない。
俺、光里に惹かれているのは間違いない…。
別れよう…。ありがとうな』