番長は何故か笑い出している…。


笑うところ違う気がするけど…。




しかし、
そうだとうれしいんだ。



光里も俺を気にしてくれている…


単純だけど、何故か喜びに満ちている俺は浮かれ気味。





連絡したくてウズウズしても、
電話帳に入る名前を見つめるだけにとどまる。




成人式での再会とまで行かなかったけど、
同窓会では会うことが出来る。


それがきっかけになるんだったらそれだけでも嬉しいから。





同窓会の当日が来た…



緊張は最高潮にまで達し、少しだけ胃が痛い。


俺は肝心な場所には…本当に弱い。

野球以外の場面にはめっぽう……。


『誠実くん……』



俺が入って行くと、
番長は声をかけてくれて場が和む。