光里の病気があって駆けつけていた時、
離してはいけない存在だと知った。


病気になって常についてくれた時、
離れて欲しくないって思いがあった。



光里の病気が完治しているのを喜んだ矢先、
女友達から告白されて……
受け入れてしまった。


あの時、
友達っていう存在だったのが一番の苦しみだった。



光里と連絡が取れなくて苦しんで、
それでも邁進してきた…。


誠実より素敵な優しい人を…
そのひとりの男性と身体の関係を持つけど、相手をフリきった…。




『同窓会しよう』


って言う番長からの連絡に、
光里の名前が浮かぶ。



誠実は…誠実は来るの?
気になって聞いてしまったこと。



『光里は来るよ。おいでよー』

『誠実くんは大丈夫。
光里を想っているから…』



ふたりが想っている相手は変わらないんだ、そう思っていた。


好きなんだ思い知ると、
すべてが楽になっていく気がした。




成人式での再会、
改めてした告白は以前よりドキドキしていた。


告白されて、
やっぱり優しい人は…
離れていたくはなかった人は…この人だったんだって思いが強まった。