私はまた苦しみを帯びないといけない?

もう苦しめさせないで……



苦しみはもういい…
だから元のようにして…



幸せだったあの時のように…戻りたい。



友達なんて…信じられない…


昔もそう思っていた気がする。



私はそう思って、
必死に自身を変えようとまで考えていた。


洋服にも、メイクにも興味を持つようになって…
学校の友達の誘いを受けて合コンにだって行った。


誠実より素敵な人を…
誠実より優しい人を…


そう思って探し求めるところ、
仲良くなったひとりの男性と遊ぶまでになる。



松葉豪〈まつば・ごう〉くんは同い年で、
やたらと私を求めてくれる。


『好きなんだ…』

そう言って近づいてくる豪くんと、
毎日のように遊ぶまでになり…
身体の関係だって持った。


そんな関係も続いてきたけど、
頭に浮かぶのは決まってあの人だった……