19歳の冬を楽しみにしている秋の終わり_



私自身に…異変が起きはじめている。



胃が痛くなり、
倒れたときからの事を何ら分からず…


気づいた時には病院のベッドの上に寝ていて、
後に聞かされたあまりにも哀しい現実を思い知る。



“癌”


“胃癌”



受け入れられるものじゃない…

受け入れたくない……




両親から伝えられる…その病名。



何故…私なの?


これまでも身体は弱かったにしても、
大きな病気なんてなかった私がどうして……



死にたくない…


私…死んじゃうの?


友達にも…誠実にも……会えなくなるの?




頭の中はもう真っ白になってしまった。