詩集『心ゆくままに』



       『想いの在処』



願いを叶えてくれなかったお星様に一体何を祈ると言うんだい?

この世界で藻掻いて足掻いて

まだ生きていたいという幻想を一体誰が信じると言うんだい?

メンブレがオプションで洪水警報響き渡って

自分は一体どちら様?なのさ

一年に一度出会える彦星と織姫はなんてロマンチックなことでしょう、夢が見れることでしょう

だけどこの手が君の感触を覚えているのに

掌の中の小さな御手手を覚えているのに

もう握れないのもう何処にも有りはしないの

幾ら何度を名前を呼んでみても返事は一つも返って来やしないの

音沙汰一つ返って来やしないの

そんな世界で一体何を望むの?

一体どんな期待をすればいいの?

心の天秤は揺れて僕を殺そうとするけど

まだ諦めていないだけ

呼吸が続く限り生きてみようと思っているだけ

でも心の何処かでそっちに行きたいと想う気持ちは拭えないでいる自分がいる

もし僕が逝ったら

僕が好きと言った人達には泣いて欲しいなと密かに想いを募らせているんだよ