詩集『心ゆくままに』



       『黒い宴』



死にたいと言って嗤ってケセラセラ

狂って踊ってパリラリラ

くだらない生涯を謳歌して値踏みする

意味無し価値無しケケラケラ

つまらない命を踏んでドドドンドン

泣き咽ぶ声を愉快にゲラゲラゲラゲラ

身体が燃え尽きて灰になっても

誰にも見向きもされずパラパラパラ

無関心な人間がただ死んだだけ

黒い渦に飲み込まれて

残酷な世界の底を見よう

なんと愉しいことでしょう

なんて面白いこでしょう

他人を罵って笑って

愉悦に浸って飯を喰らう

魑魅魍魎の巣窟

人が不幸になるのがそんなに至福なら

自ら奈落の底に落ちて苦痛を嗤え

別にそんな事どうでもよくて

正直興味すらなくて

ただ声を出していたいだけ

こんな黒い宴で盛大に騒ごうや

歌おうや

踊らにゃ損損

酒を片手にケセラセラ

肴を餌にパリラリラ

脳みそ沸いてパッパラパ

人の命がユラユラユラ