『希響(ききょう)』
真冬の凍てつく雪風は肌を刺して視界を狭める
まるで誰も彼も居ない孤独に歩を進めるかのように
それでも人は生の有る限りに季節は巡り廻ってやがて暖かい春が訪れる
日輪は昇り其処に有る命は燦々と輝き芽は息吹く
光の雫に濡れる雪解けに咲く花は何よりも美しいけれど
皐月に咲き誇る桔梗の花びらの青紫は深く深く慈しい愛おしい
純粋な想いやその温もりは満ち溢れてやまない心の在り処
花言葉は「永遠の愛」 青と紫が寄り添う色彩は深く深く華やかでいて麗らか
想いは未来永劫紡いでいける
白い未来に包まれたこの花は散れどもまた咲いて続いていける