「だって、テスト近いんだもん」 「俺が教えてあげよっか?」 「えー、晄に教えてもらうようになったら終わりだわ」 「マジでひどいんだけど!」 そう言いながら、ほっぺたを膨らませて怒る晄。 こんな言い合いをしていてもらちが明かない。 私の上に乗っている晄を押して、ベッドから起き上がろうとした。 だけど晄の力で全然身体が動かない。