あなたに逢いたくて
少しでも近ずきたくて
普段読まない本を読んだ
その度君と話せた
その度君が嬉しそうにしてくれた
そして新たなる本との出会いをくれる
そんな日常が楽しかった
だから図書委員にもなった
初めはそんな浅はかな理由だった
でも本に触れ合う度に
本が大好きでたまらなくなった
新たな本に出会えるのが
ワクワクしてたまらなくなった
そんなことをしてるうちに
好きな人と本について語り合えるようになった
本の情報交換ができるようになった
「いや、それは違うくない?」
本の結末について争う
そんな些細なことで喧嘩をするようになった
でも次の日には笑って話せる
そんな日々の繰り返しが楽しくて仕方がない
当番を一緒に出来る昼休みが楽しみで仕方がない
君の隣に入れることが嬉しくてたまらない
あー時が止まればいいのに
いつもそう思う
あー卒業してしまった
君は遠くに行ってしまった
なんであの時言えなかったのかな
「連絡交換しよ」て
そんな簡単な言葉を
君と話せない日々がこんなにも辛いとは考えもしなかった
大切なことは失ってわかるというのホントのことだ
私の日々に君はかけがえのないものだったんだ
だから私は思う
好きな人ではなく
本が好きな者同士
また語り合いたい
喧嘩をしたい
そして笑い合いたい