世界No.1の総長と一輪の花 1.5





「…す、すみませんでしたぁ!!!」



金髪男、それから周りにいる男も全員頭を下げた。



「う、噂で妃芽乃ちゃんがフリーって聞いていたから、彼氏がいないものだとばかり…。彼氏がいるにも関わらず手を出してすみません…!!!」




……か、彼氏っ!?




ぺこぺこと頭を何回も下げる男たち。





「あ、あの、か、彼氏は…」




“彼氏はいないです”








と言おうとしたら、詩優はぐいっと私の手を引いて隣へと誘導。




それから私に顔を近づけてきて…。












頬に柔らかいものが触れる。







「人の女には手ぇ出すな。わかったらとっとと俺らの前から消えろ」






男たちに向かってしっしっ、と手で追い払う詩優。
金髪男たちは走って逃げていく……。