「…す、すみませんでしたぁ!!!」
金髪男、それから周りにいる男も全員頭を下げた。
「う、噂で妃芽乃ちゃんがフリーって聞いていたから、彼氏がいないものだとばかり…。彼氏がいるにも関わらず手を出してすみません…!!!」
……か、彼氏っ!?
ぺこぺこと頭を何回も下げる男たち。
「あ、あの、か、彼氏は…」
“彼氏はいないです”
と言おうとしたら、詩優はぐいっと私の手を引いて隣へと誘導。
それから私に顔を近づけてきて…。
頬に柔らかいものが触れる。
「人の女には手ぇ出すな。わかったらとっとと俺らの前から消えろ」
男たちに向かってしっしっ、と手で追い払う詩優。
金髪男たちは走って逃げていく……。



