「何人?」
「……3人…」
「さっき水かけられた、って言ってたけど……他に何もされてねぇか?」
「…うん、大丈夫」
「もし、次になんかあったらすぐ呼んで」
「…?」
「俺でも、竜二でも、倫也でも。今日はいねぇけど、京子でも、明日葉でもいいから。困ったことがあったらすぐに言うこと。わかった?」
詩優は屈んで、私と同じくらいの目線になって言い聞かせるように言うから。
思わずはい、と敬語で返事をしてしまった。
詩優は満足そうに笑いながら、いい子いい子と頭を撫でてくれる。
…小さい子にでもなったかのようだ。
「帰るか」
ぐいっと私の手を引いて、歩こうとする。
気のせいか、今…“帰るか”って聞こえた気が……
って!絶対気のせいじゃない…!!!
「帰らないよっ!!!」
私は立ち止まって詩優を止めた。



