世界No.1の総長と一輪の花 1.5




「…っ!!!!!」



恥ずかしくなって慌てて手で前を隠す。
けれど、それだけじゃ隠しきれなくて……




詩優はまた私の肩にセーターをかけてくれた。




「着とけ」


「…あ、ありがと……洗って返すね」




私はセーターをありがたく受け取って、袖を通してボタンをとめた。
詩優のセーターは大きくて、袖が長くて手が隠れてしまう。




「さすがに長いな」




詩優は袖を手が出るまで捲ってくれて。




「とりあえず保健室でタオルかりに行くか」




ぐいっと温かい大きな手が私に触れた瞬間、
「…2月だし、さみぃよな」
そう呟く声が聞こえた。それから手を引いて歩き出すから、後ろをついていく。




それにしても本当に寒い。
時々風が吹くせいでもっと体が冷えていくんだ。




私に温かさをくれるのは繋いだ手。
詩優の手は大きくて温かい……





男の人の手って、大きいよなぁ。
しかも詩優の手はいつでも温かい。冬はカイロがわりになっていいかも、なんて思ってしまう。





寒い時は毎日でも手を繋いで欲しい……