「…っ!!!!!」
恥ずかしくなって慌てて手で前を隠す。
けれど、それだけじゃ隠しきれなくて……
詩優はまた私の肩にセーターをかけてくれた。
「着とけ」
「…あ、ありがと……洗って返すね」
私はセーターをありがたく受け取って、袖を通してボタンをとめた。
詩優のセーターは大きくて、袖が長くて手が隠れてしまう。
「さすがに長いな」
詩優は袖を手が出るまで捲ってくれて。
「とりあえず保健室でタオルかりに行くか」
ぐいっと温かい大きな手が私に触れた瞬間、
「…2月だし、さみぃよな」
そう呟く声が聞こえた。それから手を引いて歩き出すから、後ろをついていく。
それにしても本当に寒い。
時々風が吹くせいでもっと体が冷えていくんだ。
私に温かさをくれるのは繋いだ手。
詩優の手は大きくて温かい……
男の人の手って、大きいよなぁ。
しかも詩優の手はいつでも温かい。冬はカイロがわりになっていいかも、なんて思ってしまう。
寒い時は毎日でも手を繋いで欲しい……



