世界No.1の総長と一輪の花 1.5





……詩優は優しい。
初めて会った時からそう思っていたけど……。



「…私に近づかない方がいいよ」


「なんで」




真っ直ぐ見つめてくる詩優。
もう逃げられない……だから、本当のことを言おう。そうすればきっとわかってくれるかもしれないし。




「…トイレの水かぶったから……汚いし…臭いかも……」


「だったら早く着替えに行くか。ジャージある?」




ぱさっ、と私の肩にかけてくれたのは詩優のセーター。




「…ダメだよっ!!返す!!」




慌ててセーターを詩優に返す。
急いでとったから、きっとまだ濡れていない…はず。




「着てろ」




またまた私の肩にセーターをかけようとするから慌てて距離をとる。




「やだっ!!詩優が風邪ひくよっ!!」


「いいから着てろ。透けてんだよ」





「……へ?」




思わず間抜けな声が漏れた。
それから、自分の姿をよく目で見てみると……




肌にブラウスが肌に張りついているせいで、中に着ているキャミソールとピンクのブラジャーが透けていた。