こっちを向いて笑ってよ。

「なんか優菜冷たくない?」

先生が私の顔を覗き込む。

私の気持ちに気付かないからこんな大胆なことできるんだよね。

「別に…」

「俺、なんかした?」

先生は悲しそうな顔をする。


今はもう2月だし、これから二人きりになれるチャンスなんてないかもしれない。今がそのタイミングなのかもしれない。

私は先生の方に向き直り、プリントをホチキス止めする作業をやめる。

先生も私のそんな様子を見て、私の方に向き直る。