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「……………ここ…は…?」


身震いする程の寒さでふと目を覚ますと、


そこはどこかの物置かの様な光景が広がっていた。


埃臭くて、空気が全体的に湿っている。


しかし、倉庫と言うには随分と広くて、地面は固いコンクリートの様な作りになっている。


見上げてみると窓らしきものが見えるが光が差し込まない為、その空間はだいぶ薄暗い。


暗闇に目がやっと慣れたが、暗闇に包まれたそこは昼なのか夜なのかさえ分からない。


先程よりも暗闇に目が慣れた私は、周りに何があるか程度には、分かるようになっていた。


コンクリートの上に、無造作に置かれた藁。


先程、慣れない目で見えた鉄格子の窓。


それは随分と小さくて、人は出入不可能だと見て分かる。


適当に歩けば鉄の檻が現れ、その檻の向こうには一つのドアが見える。


「って言うか……………何で私はここに?」


確か私は侍女がエステ前にカウンセリングをするからと椅子に座らされて。


その後に紅茶を飲んで。


急な眠気に逆らえず瞼を閉じて___……………。


(……………………え?)