この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。


手紙……。

「病院であの子の荷物を整理してるときに、出てきたの。次の日、葬儀で晴くんに渡そうとしたんだけど……」

「…………」

俺は葬儀には行かなかった。だからおばさんはそこで声を詰まらせた。

「すみません……俺」

「いいのよ、あなたの気持ちもわかるから。それにね、いつかまた会えるような気がしてたもの」

優しいおばさんの笑顔に罪悪感でいっぱいになる。

「ぜひ読んであげて」

「……はい」

「それとね……すごく迷ったんだけど」

おばさんは今度は悲しげに目を伏せた。そして同じ引き出しの中から、一冊のノートを持って俺に差し出す。

「ひまちゃんの日記なの。ここにはあの子が私たちに言えなかった本音がたくさん詰まってる……っ」

おばさんの目がみるみる涙で濡れていく。

「後悔したわ、もっとわかってあげられたらよかったって……でも、ひまちゃんは誰にも気を遣わせないように……明るく振る舞って……っ」

「……っ」

ギリギリのところでとどまった涙が落ちないように、必死に歯を食いしばる。

「それがあの子の生きた証だと思うの……だから、晴くんにも読んでほしくて……」

ひまが生きた証。