この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。


夜、机に向かい日記帳を開いた。お気に入りのラメがついたボールペンを握り、ペン先を当てる。

『2020年 7月31日
晴くんのバイト先のカフェに行ってきた。

北央の人たちがいて騒がしかったけど、学校での晴くんはこんな感じなのかなって思うと、なんだか新鮮だった。

もうすぐ誕生日だけど、プレゼントどうしようかな。悩む。

明日から八月かぁ。夏休みに入ってからというもの、一日がとても長く感じる。

晴くんに会えないのなら、学校があるほうがいいな。』

『2020年 8月5日
今日は久しぶりに苑ちゃんと遊んだ。

プレゼント選びに付き合ってもらったんだ。

なにをあげたらいいかわからなくて、一日中歩き回ってやっと見つけた。

晴くんによく似合いそうな、革のブレスレット。

喜んでくれるといいな。』

『2020年 8月18日
バイトが休みで森林公園まできてくれた。

日に焼けて真っ黒になった晴くん。久しぶりに会えてうれしかった。

夜は毎日電話してくれるし、マメだよね。』

『2020年 8月20日
苑ちゃん、美奈ちゃんと遊んだ。

苑ちゃんは相変わらず部活ばかりで、美奈ちゃんは大学生の彼氏とうまくいってないんだって泣いていた……。

長く付き合ってると、うまくいかないこともあるよね。
3人で晴くんのバイト先に行ってフレンチトーストを食べた。

そしたらね、美奈ちゃんちょっと笑ってた。

よかったよかった。』

『2020年 8月24日
明日は晴くんの誕生日。

なにげに夏休みに入ってから初めてのデート。

楽しみだなぁ。』