「しょうがねーから俺が教えてやるよ。」


ガーン。やだー

「いやだぁ…。」


「そんなこといってる余裕ねーだろ。」

ですよね。

「はい。すいません。」

「で。どこがわからねーんだ。」


「どこがわからないのかもわかりません。」


「はっ?マジでいってのかお前。」


だって本当のことだもん。
本当に先生が何いってんのかすら分からないんだもん。

「はぁー。お前今日ここ泊まれよ。」


えっ?今なんて泊まれって言われなかった?

「えっ?今なんて。」


「だから。ここに泊まれっていってんの。
テストまで2週間。
この調子じゃ毎日徹夜しないと無理だ。」

ん?それって2週間泊まれってこと。

私バイトもあるんだけど。
「2週間も泊まってられるわけないでしょ!
私バイトもあるんだから。」


「はっ?この状態でバイトかよ。
じゃあバイトない日は泊まれ。」

えーーいやだよ。
第1ばぁちゃん許してくれるかな。


でもこれであーだこーだいっても今の翔馬、聞いてくれなそうだもん。


「親に聞いてみます。」


「あぁ。そうしてくれ。」