君がいればそれだけで。

「違う、違う。仕える者としてじゃなくてさ。異性として、生涯を添い遂げてくれますか?」

「勿体無きお言葉。・・・俺で宜しいのですか?」

「あなたが良いのです。あなたにいてほしいのです」

女性であるフィン様の口から何て事を言わせているんだ。本来なら俺から言うべきなのに。俺が言いたかったのに。
違うな。俺が言わせてしまったんだ。フィン様の恋心に全く気付いていなかった訳じゃなかった。もしかしてと思った事は今まで何回もある。でも、フィン様の気持ちを知っていたから気付かないふりをしていたんだ。まだ不老不死だったフィン様を一人残して先に逝ってしまう俺の事を考えて言ってくださらないだけだったんだと知っていたんだ。