移動したかと思うと細い棒で踵を上げている靴の丁度、棒の先端を使って俺の背中を押さえつけた。あまりにも勢いが強すぎて息が漏れてしまったけれど、我慢出来ないほどの痛みではなかった。
「ごめん、どういう意味?」
「負の心が無いあなたには理解できません」
「いつもみたいに説明してよ。よく分からないの」
負の心がないからなのか、わくわくしながら訊いてくる王女が怖く思えた。負の心が無いから説明しても理解できないんだ。俺が王女の負の心にこだわるのは初めて出会った時の事を覚えているのが負の心だから。
一度、正の心だけの時に訊いた事があったんだ。でも、俺と出会ったという事は覚えているけれどどうやって出会ったのかまでは覚えていなかった。
「ごめん、どういう意味?」
「負の心が無いあなたには理解できません」
「いつもみたいに説明してよ。よく分からないの」
負の心がないからなのか、わくわくしながら訊いてくる王女が怖く思えた。負の心が無いから説明しても理解できないんだ。俺が王女の負の心にこだわるのは初めて出会った時の事を覚えているのが負の心だから。
一度、正の心だけの時に訊いた事があったんだ。でも、俺と出会ったという事は覚えているけれどどうやって出会ったのかまでは覚えていなかった。



