君がいればそれだけで。

僕も最後まで着いていくつもりだし、王女の命令とあらばパルさんに寄り添う覚悟も出来ている。それは兄さんも同じだ。でも、正直不安でもある。僕や兄さんは戦闘が得意ではない。なのに、ラズハルドもリズレイドもベクウまで国へ帰ってしまったら誰がこの国を守っていくのだろうと。パルさん一人で戦っていては体がもたないのではないだろうかと。

「彼らの迎えを頼みます。これは私が蒔いた種なのです」

「・・・分かった。お前たちの意見に任せるよ。それで構いませんな?」

「・・・卑怯です」

「構わないと捉えておきましょう。では」

戻るかどうかは三人に任せる。そう言って電話は切れた。