独占したい。





 突き放すような言葉に、ずきりと胸が痛んだ。

 まさくんはそのまま、私に背を向けて保健室から出て行こうとする。

 ……どうしよう。

 誤解を与えたまま、また話せなくなったら……。

 これ以上、嫌われたく、ないっ……。



「ま、まさくんっ」



 まだ万全ではない体調の中、今出る精一杯の声量で名前を呼んだ。

 ピタリと、まさくんの足が止まる。

 けれど、振り向いてはくれなかった。

 ちゃんと言わなきゃ……。

 まださっき教室で震えていた余韻が残っているのか、手の震えが治らない。

 私はぎゅっと手を握って、まさくんの大きな背中に声を投げた。



「た、助けてくれて、ありがとうっ……」



 その声は情けなく震えていたけど、まさくんにはちゃんと届いたらしい。

 ゆっくりと振り返ったまさくん。