友達がたくさん増えて、いろんな子と話せるようになっても……。

 まさくんがいてくれなきゃ、意味ないよっ……。

 私が隣にいて欲しいのはいつだって、まさくんだけなのに……っ。










 悲しい気持ちのまま、学校が見えてくる。

 正門をくぐると、いつものように視線を感じた。



「なあ、あれ花ちゃんだろ?なんで1人?番犬は?」

「1人でいるとこ初めて見た……!」

「なあ、ちょっと話しかけてみようぜ!」



 じりじりと近づいてくる知らない男の子たちに気づいて、ハッとする。

 どうして、だろう。