2人は何か気づいてるの?

 答えを求める私に、返ってきたのはマキちゃんの慰めるような声。



「ま、何があったかはわからないけど、ちゃんと話しあってみなさいよ」



 よしよしと頭を撫でられ、視線を下げた。

 話し、合いたいけど……。



「でも……私、もうまさくんに嫌われちゃったかもしれない……」



 今日だって……私のこと、置いて行っちゃった……。

 突き放すようなまさくんの背中を思い出すだけで、収まっていたはずの涙がまた溢れそうになる。



「あの過保護溺愛男が花を嫌いになるわけないでしょ」



 響子ちゃんはそう言って私の肩を抱いて、隣にいたマキちゃんも同意するように頷いてくれた。

 2人とも……。