独占したい。



「そっか……!全然気にしないでよ!」

「そうそう!俺たち、花ちゃんと喋れるだけでもう幸せだし……!」



 みんなの優しさに、沈んでいた心が少し軽くなった。

 男性恐怖症を克服選択をして、今は心からよかったと思っている。

 逃げ続けていたら、こうして良い友達ができることもなかったから。



「ありがとうみんな……」



 さっきまで我慢していた涙の代わりに、笑みが溢れる。

 はぁ……ずっと落ち込んでちゃダメだ。



「花、おはよ」

「おはよう」



 聞こえた声に顔を上げると、マキちゃんと響子ちゃんの姿があった。