「あ、は、花ちゃん！おはよう！」
「お、おはよ！」
教室に着くと、勉強会の約束をした男の子たちがすぐに気づいて挨拶してくれた。
あ……先に、言っておかなきゃ。
本当は勉強を教えてあげたかったけど、まさくんがダメって言ってたから……断ろう。
私の発言のどこの部分に怒っていたのかはわからないけど、勉強会をすることに反対だったみたいだし……。
それにまさくんは、いつも私のことを心配して、助言をくれる。
あんなに怒ったまさくんを見たのは初めてだから、これ以上嫌われるようなことはしたくない。
「ごめんね……やっぱり今日の放課後、お勉強会できそうになくて……」
私の言葉に、男の子たちは残念そうな表情になった。
けれど、みんなすぐに笑顔を浮かべて気遣いの言葉をかけてくれる。
