独占したい。


「なんでわざわざ花が教えないといけないんだよ」

「えっと、みんな古典が苦手らしくて……」



 まさくん……どうしてまた機嫌悪くなっちゃったんだろうっ……。

 わ、私、何も悪いこと言ってない、よねっ……?

 自分の発言を思い返しても、まさくんの機嫌を損ねる言葉は見つからない。



「遅い時間に残ってまで教える必要ないだろ。休み時間とかにすれば?」



 もしかして、心配してくれてるのかな?

 最近はマシになったとはいえ、この前までは男の子と挨拶もできないくらいだったから……。

 心配してくれるのは嬉しいけど、このまま甘えるわけにはいかない。

 恐怖症を治そうと思ったのだって、まさくんに迷惑をかけたくないって思ったからだもん。