独占したい。



「……っ。早く気づけ、ばか」

「え?何か言った?」

「……何も」



 私から顔を隠すように視線を外したまさくんに、首を傾げる。

 ……うん。やっぱり、最近のまさくんは変だ。




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 それから日が経ち、次の週の水曜日。

 私の男性恐怖症克服作戦は相変わらず継続中で、もう治ったんじゃないかと思うくらい自然に話せるようになっていた。

 あまり近づきすぎると怖いし、まだ条件反射で、話しかけられてビクッとしてしまうこともあるけれど。

 それでも、前は”怖い存在”と決めつけていた同級生の男の子たちが、今では”優しい良い人たち”だと思えるくらいに、恐怖心はなくなっていた。